虫歯の人が減っているのは明らかにフッ素の効果なのです。
米国では水道水にフッ素を含ませたり、妊娠しているときからフッ素のタブレットを飲んだりして、フッ素の摂取に対してとても積極的です。
最近の歯磨き剤にはほとんどフッ素が入っています。
フッ素は、歯の再石灰化を促進し、初期の虫歯ならばフッ素によって治ってしまうのです。
そしてフッ素が歯をコーティングし、より虫歯になりにくい歯の性質にしてくれます。
口の中は、虫歯になろうとする酸(脱灰)と、それを治そうとするカルシウム(再石灰化)などが綱引きをしている状態です。
フッ素を使用することで、脱灰よりも再石灰化が優勢になり、虫歯になるのを防いでくれます。
ただし、フッ素の働きを最大限に活用するには、歯にフッ素を長く停滞させなければならず、歯磨き粉の中に研磨剤などと一緒に入ったフッ素では、うがいをすることによってフッ素も流れ落ちてしまうので、フッ素の効果を最大限に求めるのならば、フッ素だけの歯磨き粉で、それに応じた方法で使用しなければなりません。
ですから使用上の注意などを歯科医院で聞いてから使用するほうが、より効果的でしょう。
親知らずに対する考え方は、歯科医によってまちまちです。
親知らずを抜かずに残したほうがいいという考え方は、入れ歯になったときに、その歯に入れ歯を引っかけて利用できる、上下で噛んでいる場合はわざわざ抜く必要はない、患者さんの抜きたくないという意志を優先して尊重する、などがあります。
逆に、親知らずを抜いたほうがいいという考え方は、親知らずがあるために、その手前の歯が汚れやすくなり、歯周病、虫歯になる可能性が高くなる、親知らずは、一見きちんと噛んでいるように見えても、噛み合わせの観点からは有害なことが多い、というのがあります。
最近は、歯を抜く歯科医はダメな歯科医という図式ができてしまいました。
そしてどうにもならない歯や親知らずにまで、この図式を当てはめる患者さんも増えています。
歯科医も、患者さんに悪い評判を立てられたくないので、ついつい患者受けのいい説明をしてしまうこともあります。
きちんと話をすれば、親知らずやダメな歯を抜くメリットもわかってもらえるのに、説明する時間がとれなかったり、説明を面倒くさがって、歯を抜くのを先送りにする歯科医も多いように思えます。
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